今回は、PHP の設定を行います。よく使われるライブラリの追加も同時に行っていきます。
今後、必要となりそうなPHP の機能を追加していきます。
yum(CentOS のパッケージ管理システム) で必要なリポジトリー(yum で必要な更新の情報などを記述したファイル)を追加します。 [root@localhost ~]# yum install epel-release PHPのバージョンを5.6にアップする為にremiリポジトリーをインストールします。 [root@localhost ~]# yum -y install http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm remi リポジトリーを設定します。 [root@localhost ~]# vi /etc/yum.repos.d/remi.repo ~省略~ [remi] name=Remi's RPM repository for Enterprise Linux 7 - $basearch #baseurl=http://rpms.remirepo.net/enterprise/7/remi/$basearch/ #mirrorlist=https://rpms.remirepo.net/enterprise/7/remi/httpsmirror mirrorlist=http://cdn.remirepo.net/enterprise/7/remi/mirrorenabled=0<= 設定を1にします。 enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi ~省略~ [remi-php56] 25 name=Remi's PHP 5.6 RPM repository for Enterprise Linux 7 - $basearch 26 #baseurl=http://rpms.remirepo.net/enterprise/7/php56/$basearch/ 27 #mirrorlist=https://rpms.remirepo.net/enterprise/7/php56/httpsmirror 28 mirrorlist=http://cdn.remirepo.net/enterprise/7/php56/mirror 29 # NOTICE: common dependencies are in "remi-safe"enabled=0<= 設定を1にします。 enabled=1 31 gpgcheck=1 32 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi ~省略~ PHPをアップデートします。 [root@localhost ~]# yum -y update php 必要となりそうなPHP の機能追加をします。 [root@localhost ~]" yum -y install php-bcmath php-devel php-ldap php-mbstring php-mysqlnd php-pecl-uuid php-pecl-xdebug php-pecl-yaml php-soap
インストールしたモジュールは以下の様なものです。
モジュール | 用途など |
---|---|
php-bcmath | 任意の精度の計算をする時に使用 |
php-devel | PHP開発用のモジュールですが、フレームワークを使用する時等、必要となる時がある |
php-ldap | ディレクトリーサーバーを使用する場合に必要 |
php-mbstring | マルチバイト文字(日本語)を使用する時に必要 |
php-mysqlnd | MySQLを使用する時に必要 |
php-pecl-uuid | 理論上重複しない文字列を生成してくれます |
php-pecl-xdebug | デバッグ出力を分かり易く表示 |
php-pecl-yaml | 最近増えているyaml 形式のドキュメントを扱うときに必要 |
php-soap | ウェブサービスを使用する時に必要 |
次に、PHP の開発環境で必要な最低限の設定を行います。ファイルは「/etc/php.ini」です。
/etc/php.ini 461行目error_reporting = E_ALL & ~E_DEPRECATED & ~E_STRICT<= 開発の為にすべてのエラーをレポートする様にします。 error_reporting = E_ALL 478行目display_errors = Off<= エラーを表示する様にします。 display_errors = On 499行目log_errors = Onエラーログがたまらない様にログを止めます。 log_errors = Off 800行目upload_max_filesize = 2M<= 他にも関連する設定はありますが、取り合えず10M に設定します。 upload_max_filesize = 10M 878行目;date.timezone =<= タイムゾーンを設定します。 date.timezone = Asia/Tokyo
設定が終わったら、保存してウェブサーバーを再起動します。
[root@localhost ~]# systemctl restart httpd