WindowsでのPHP開発環境の構築には「XAMPP」や「cygwin」による構築など様々な方法があります。
いつも悩まされていたのは、ApacheのバージョンやPHPのバージョンが開発案件によって異なり、都度開発環境に手を入れなくてはならなかったり、WindowsとLinuxでのPathの設定が異なり、開発環境から本環境への修正の反映をする度に修正をしなくてはいけなかったりと、色々手間のかかる作業が発生していました。
Oracle VirtualBox を使用して仮想サーバーを複数作ることにより、異なる環境での開発案件も開発環境に手を加えずに作業ができます。
事前に必要となるソフトをダウンロードします。ここでは、Windows10にVirtualBoxとCentos7をインストールします。
VirtualBoxは、Oracleの公式サイトから最新のVirtualBoxをダウンロードします。
CentOS7も公式サイトから最新のDVD ISOファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたVirtualBox.exeファイルをダブルクリックしてインストールします。インストールは指示に従えば簡単に終了します。
インストールが完了したら、VirtualBoxをたちあげます。「新規」ボタンをクリックします。
仮想マシンの作成ダイアログが開きます。ここではCentOSをインストールする予定ですので、名前ボックスに「CentOS74」と入力しましす。名前は何でも構いません。
タイプは「Linux」を選択、バージョンは「Red Hat(64-bit)を選択し作成ボタンをクリックします。
※ご自分でインストールするゲストOSに合わせて選択してください。
次に仮想ハードディスクの設定が表示されます。表示された内容で問題ありませんので、作成をクリックします。
ダイアログが閉じてCentOS74という仮想マシンが作成されています。
作成されたバーチャルマシンを選択し、マウスを右クリックします。表示されるリストの中から「設定」を選択します。
設定画面が開きますので、左のメニューから「ストレージ」を選択します。次に中央のメニューから「コンロローラーIDE」->「空」を選択します。
右の「高額ドライブ」ボックスの右にあるディスクマークをクリックします。
ドロップダウンメニューが表示されますので、「仮想光学ディスクを選択…」をクリックします。ファイルの選択ダイアログが表示されますので、ダウンロードしておいたCentOS7のisoイメージを選択します。「OK」を押して設定画面を閉じます。K/p>
次に、バーチャルマシンを選択した状態で「起動」ボタンをクリックします。新しいターミナルウィンドウが開いてインストールが開始されます。
ここではインストールを行いますので、そのまま「Enter」キーを押します。
しばらくすると、インストール時の言語の選択画面が現れます。このままではマウスが使えませんので、ウィンドウ内をクリックします。
確認画面が表示されます。マウスをホストOS側に戻すときに必要となりますので、「現在のホストキーは〇〇〇に割り当てられています」の〇〇〇をメモする等して忘れないようにしてください。この〇〇〇のキーを押すとマウスがホストOS側に戻されます。
「キャプチャー」ボタンをクリックしてください。
ウィンドウ内でマウスが使えるようになりますので、左側の選択窓より「日本語」を選択し「次へ」をクリックします。
次にインストールの概要が開きますので、「インストール先」を選択します。
通常はこのままで構いませんので、内容だけ確認して左上の「完了」ボタンをクリックします。
次に、「ソフトウェアの選択」をクリックします。
ソフトウェアの選択は、デフォルトで「最小限のインストール」が選択されています。後々の手間を省くためにここでは「ベーシック Web サーバー」を選択します。
右側のソフトウェアで、必要なものを選択します。今回は、PHPの開発環境ですので「MariaDB データベースクライアント」、「PHPサポート」、「PostgreSQL データベースクライアント」を選択しました。左上の「完了」ボタンをクリックしてください。
準備が整いましたので、「インストールの開始」ボタンをクリックします。
インストールが始まり、ユーザーの設定画面が開きます。
「rootパスワード」を設定します。
次に、ユーザーの作成を行います。今後CentOSを運用する上で必要となりますので、必ず設定してください。
インストールが完了すると「再起動」のボタンが表示されますのでクリックします。(この再起動はゲストOSの再起動ですのでWindowsは再起動しません。安心してクリックしてください。